創業者の想い
理想の医療とはどんな医療でしょうか?
20数年以上前になりますが薬科大学を卒業した後、大塚製薬のMRとして大学病院やがんセンターを回る中で素晴らしい先生方の真摯な想いに触れたことが、私と医療との関係の原点でした。大手調剤薬局勤務を経て地元福島県へ戻り「より良い医療がしたい」という想いからこの会喜地域薬局グループを設立し、理想を追い求めて現在に至ります。
日進月歩の技術、情報に対応して理想の医療を追求するためには、会社も日々進歩しなくてはなりません。しかし、20年、30年と順調に成長し存続する会社は1万社に1社か2社であり、仕事を取り巻く環境の変化に柔軟に対応していかなければ存続すらも難しい現実があります。
そんな中約20年弱会社を経営してきて思うことは、スティーブン・R・コヴィー著の「7つの習慣」でも述べられている原理・原則といった普遍性の高い基盤が大切だということでした。私どものような小さな会社がグローバルな市場と多種、多様な社会の中で生き残るには、人や組織が変わらざる中心を持たない限り、激しい社会の変化に対応できず存続は難しいでしょう。私どもの会社では、変わらざる中心として経営者から社員、アルバイトまでの共通理念、行動指針としての「クレド」を社員と共に策定し、それぞれがそれぞれの個性を生かしたフルーツサラダのような個性を許容できる企業体を目指しています。
さて、話を戻します。
理想の医療とはどんな医療でしょうか?
私は、人に優しく、親切な医療こそがこれからの世の中に必要とされていくのではないか?と考えています。人間本来の温かさや幸福感を大切にし、自分のおじいちゃん、おばあちゃんを思いやるように、患者さんを思いやることができたら素敵ではないでしょうか。薬局の仕事の目標はもちろん薬物治療の質の向上ですが、薬物治療だけではなくホッと心が温かくなるようなふれあいも大切にして、私どもは医療の質の向上を目指しています。
福島の地からこれからも真摯に「より良い医療」を求めて努力して参りますので、皆様の変わらぬご支援を何卒よろしくお願い致します。
会喜地域薬局グループ 創業者/相談役 馬場洋典